生命に対する特許をめぐる問題


これまで世界中のほぼすべての宗教・文化において、神からの神聖なる贈りものとして扱われてきた生命は、いまや人間の「創造物」として扱われるようになりつつあります。つまり、遺伝子や化学物質などが、遺伝子工学技術を使って組み換えたり、特許取得者が売買したりする対象になっているのです。企業は生物を、利益のために好き勝手に乱用してもよい物品とみなしています。

いま、生命の多様性は、これまでにない大きな危機にさらされています。私たち人間の生活に欠かすことのできない食品や医薬品などが次つぎと、種子の遺伝子や病気の原因遺伝子などの特許奪取に奔走している、数社の巨大企業の支配下におかれるようになってきています。たとえばある企業が、エイズのような病気を引き起こす遺伝子を分離し、病気に対する治療法の開発に成功した場合、その企業は巨額の利益を得ることになります。生命に対する特許は、環境、健康、農業、南北問題、バイオテクノロジーなどをめぐる問題に関心を寄せる人々にとって、憂慮すべき新たな問題となっています。

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この映画を推薦します。「遺伝子組み換えルーレット」
https://vimeo.com/90061444

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